連載コラム 第1弾「絶対知りたい!RPAメーカ社員が作ったロボットを一挙公開」

2022.2.21

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「RPAツールメーカの社員として、RPAを使いこなすのは当たり前!」
本コラムは、連載コラム「絶対知りたい!RPAメーカ社員が作ったロボットを一挙公開」として、我々メーカ社員がこれまで作ったロボットの中でも、「これは役に立った!」というロボットをそれぞれ厳選し、ご紹介します。

今回のロボット作成者ご紹介

ロボットの内容をご紹介する前に、今回の筆者のITスキルを簡単にご紹介します。

今回の筆者のITスキル
・文系出身の営業職
・スマホ世代のため、PCは大学の授業でレポートを書くためにWordを使う程度の経験のみ
(正確には、タイピングができずスマホで書いたものを張り付けていた)
・社会人になり、ようやくショートカットやExcelの使い方など基本的なPCスキルを習得

はたして、筆者のようなIT初心者が自力で作れるロボットとはどのようなものか、ぜひご確認ください!

問い合わせ件数自動集計ロボット

一つ目にご紹介するロボットは、問い合わせ件数自動集計ロボットです。
月に一度、製品のホームページなどから、資料請求やトライアルのお申し込み、お問い合わせをいただいた件数を項目ごとに1週間単位で集計し、レポートを提出する業務をRPAを使って自動化しました。

【完成レポートのイメージ】

業務の手順は以下のとおりです。

①集計対象月の問い合わせデータをデータベースからcsvでダウンロード
②集計用のExcelを開き、新しいシートを追加
③追加した新しいシートにその月の特定曜日の日付入りのフォーマットを作成
④csvのデータをもとに項目ごとに問い合わせ数をカウントし、Excelに入力
⑤特定のメールアドレス宛にExcelファイルを送付

一見、csvをダウンロードして、加工するだけの作業に見えるかもしれませんが、このロボットのポイントは、データベースにログインするところから提出用のレポートに加工し提出するところまで一貫して自動化できるところです。
Excelのデータ加工だけであれば、知識があればマクロを使って自動化することはできますが、その前後に必要なExcel外での作業については、すべて人の手で行う必要があります。RPAの強みは、システム同士の連携が簡単にできることにあります。もちろん、マクロの知識がある場合は、RPAと組み合わせて使うこともできるため、より効果的です。

他にもこのロボットにはポイントがあります。それは、その月の日付を自動取得することができる点です。自動化前は、カレンダーを見て手入力で特定曜日の日付を入力していましたが、手入力の場合、時間がかかるだけでなく、ミスも多くなってしまいます。RPAで自動化したことで、時間も短縮され、ミスが発生することもなくなりました。
また、日付の取得を行う場合、一度日付を取得する操作を設定してしまえば、あとは毎月変更することなく、自動でその月の日付を取得できるのも良い点です。

WEBサイトデータ抽出ロボット

2つ目にご紹介するロボットはWEBスクレイピングロボットです。WEBスクレイピングとは、WEBサイトから特定のデータを抽出することです。具体的には、あるWEBサイト上の数百件の検索結果の一覧を特定項目のみデータを収集し、Excelにデータをまとめる業務です。イメージとしては、ECサイトで特定の検索ワードでヒットした検索結果の一覧の、商品名と価格のみデータを収集するようなイメージです。

業務の手順は以下のとおりです。

①該当のWEBサイトにアクセス
②WEBサイトの中から必要な項目のテキストを取得
③②を掲載件数分繰り返す
④Excelに取得したデータを入力

【コラム】作ったロボット1-②

このロボットの最大の利点は、作業時間の大幅な短縮です。通常、200~300件のデータをExcelに転記する場合、項目数が少ない場合でも1時間から2時間程度かかり、項目数が増えれば、それだけかかる時間も増えていきます。人間の判断の必要がない転記するだけの業務にもかかわらず、時間が多くかかる業務は極力減らしていきたいものです。
このロボットの場合、作業時間はおよそ5分程度でした。項目数が増えたとしても、大きく作業時間が変わらないのもメリットです。また、先ほど1つ目にご紹介したロボットと同様、入力セルのズレなどによる人的ミスが防げるのも良い点です。


WEBサイトによって、スクレイピングを禁止している場合があります。スクレイピングを行う前に必ずWEBサイトの利用規約をご確認ください。
スクレイピングによるサーバへの過度なアクセスが違法となる場合があります。スクレイピングを行う場合は必ずアクセス制限を遵守してください。
※情報解析以外の目的でスクレイピングを行うと、著作権法違反となる可能性があります。また、スクレイピングの対象によっても著作権法違反となる可能性があるため、十分ご注意ください。

まとめ

今回ご紹介したロボットはいかがでしたか?まったく同じ業務でなくても、似たような業務があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。ロボットを作成するためには、作成のために時間を使う必要がありますが、月ごと、週ごとに行う定常業務や、頻度は多くなくとも作業自体に時間がかかる業務は、自動化をすることによる時間短縮の効果は高く、加えて作業者の負担を減らすことができます。ご紹介した事例が、少しでも多くの方のご参考になれば幸いです。
また、今回ご紹介したロボットの作成にあたり、使い方のわからない機能などはサポートサイトを駆使することで難なく作成を進めることができました。サポートサイトについては、詳しくはこちらのコラムをご覧ください。

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アイコン_齊藤
ペンネーム りっぴ

大学卒業後、新卒でテリロジーに入社。EzAvaterの営業を担当。
出身地:神奈川県大和市
趣味:ピアノ、ゲーム
好きなゲーム:ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド、GHOST OF TSUSHIMA など

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