EzAvater導入により、 業務の標準化とロボット化を実現

2023.8.21

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愛着を持ち、 RPAのハードルを下げる取り組みとは?

株式会社バンダイロジパル
執行役員 SCM推進統括部 ゼネラルマネージャー 山越 睦夫 様
SCM推進統括部 SCMサポート部 業務プロセスマネジメント課 マネージャー 仲 久美 様
SCM推進統括部 SCMサポート部 業務プロセスマネジメント課 アシスタントマネージャー 渡部 善三 様
SCM推進統括部 SCMサポート部 業務プロセスマネジメント課 山﨑 絵美 様

株式会社バンダイロジパル様は、『夢・遊び・感動』をお届けするをモットーに、バンダイナムコグループの物流子会社として、60年の経験と実績を基に、多様な業界に対してワンストップロジスティクスサービスを提供されています。
今回は、販売パートナーである株式会社レゾナゲート様と共に、EzAvaterを業務で活用されているSCM推進統括部の皆様に導入の経緯や利用用途、業務標準化とロボット化の進め方などをお聞きしました。

“2年間進まなかった業務の標準化を実現”

本日は宜しくお願いします。
RPAを導入されたきっかけを教えて下さい!

山越様:当部門では、グループ会社の貿易に関わる業務の代行を中心に行っています。
貿易業務の税番や貿易用語、仕事の流れは世界共通で、本来は標準化しやすい業務のはずなんですよ。各社で行っている工程としては似ているのですが、作業手順が違うんですね。そこの工程レベルをRPAを活用して1つの仕組みにしていけば、ものすごく効率的になります。
人手不足もあり、なかなか人が採用できない。貿易知識が必要な人材は限られているので、残業が多くなり、疲弊してしまう。そのような状況で、人でしか対応できない業務以外はロボット化していきたいというのが、元々のきっかけです。

人手不足による残業の解消がきっかけだったのですね

山越様:同時に業務の標準化がここ2年の課題でしたが、なかなか進みませんでした。ロボット化するということは、業務を標準化しないと実現できません。RPAを導入すれば一石二鳥だと考えました。

EzAvaterとの出会いは展示会だったとお聞きしたのですが、
解決策としてRPAもご検討されていたのですか?

仲様:検討していました。今まで、マクロによる業務改善は既に取り組んでいましたが、範囲がExcel業務に限定されます。ヒアリングすると、Excel業務以外の課題が沢山出てきました。どうしようかと考えているところに、RPAのことを聞き、展示会に行きました。

RPA導入しようと思われたポイントを教えて頂けますか

仲様:色々なアプリケーションを使えるところが良かったです。あと価格的に導入しやすいという点も挙げられると思います。

他のRPAツールと比較して良かった点を教えて下さい

仲様:1点目は、御社のツールの方が視覚的にわかりやすかったです。メニューが揃っているので、直感的に作れそうだと思ったので選びました。
2点目は販売パートナーであるレゾナゲートさんのサポートの方法が受け身ではなく、積極的に我々に関わってくれるサービス内容だったことです。他社は、「問い合わせしてください」という方法だったので、サポートが充実しているレゾナゲートさんにお願いしました。

トライアル段階で、シナリオは作れましたか?

仲様:トライアル段階からレゾナゲートさんにサポートして頂き、シナリオを作成することができました。実は他のツールで、使いこなせなかったことがあるのですが、今回は全面的にサポートして頂き、安心して難しいシナリオに取り組めました(笑)

田尻様(株式会社レゾナゲート) :トライアルから手厚くサポートさせて頂くのが弊社の特長でもあり、それが理由からか、お客様は難易度の高いシナリオから取り組まれるケースも多いです(笑)

トライアルからサポートを受けられていたんですね!
実際に触ってみて、どのように感じましたか?

仲様:1回操作を実行するだけで、色々な変数を自動的に取得してくれるというのが良かったです。マクロを組んでいると1つ1つ取らなければいけないので、それと比べてすごく便利です。

渡部様 :マクロに取り組むようになり、これがとても画期的な機能だと感動しました!

山越様 :私はテクニカルな部分は苦手なのですが、私でも理解できれば、他の社員も理解できるだろうと(笑)誰でも操作を理解しやすいこともポイントでした。

“シナリオに名前を付けて愛着を持ち、育てる意識を持つ”

今は何本のシナリオが動いていますか?

渡部様 :利用開始から8か月ですが、すでに10本近くが動いています。

どのぐらい業務時間削減の効果がありましたか?

仲様:昨年度で2,000時間ぐらい削減したんですよ。マクロとか全て入れてです。今年度は四半期で、それを超える勢いです。RPAだけでも、年間1,300時間近く改善されていると試算上出ていますので、初年度から早くも投資額以上の効果が出ています。

シナリオ作りの優先順位は、どのような観点で付けられていますか?

仲様:部内で改善して欲しい業務を挙げてもらった中で、改善時間や重要度というよりは、自分として経験してみたいものから選びました。

なるほど! 面白いですね

仲様:最初にサポートを受けながら、色々なパターンを作り、それをベースにカスタマイズすればシナリオを量産できると考えました。

確かに長い目で見たら効率的ですね!
現場にロボット化する業務をヒアリングする際に、苦労される点はありますか?

仲様:聞いていた業務と違うところがありました。ヒアリングをしっかり行ったつもりで作って、テスト環境で動かしてみると、想定していないフローがあったりします。現場は業務が根付いているので、全てのフローを意識しているわけではありません。それを可視化していくことがかなり大変です。

システム開発で外部に依頼してしまうと、そのようなことで仕様変更でコストが掛かってしまいますよね?

仲様:そこがRPAの良さだと思います。そういった意図していない仕様変更に対して、柔軟に対応できる点も魅力だと思いますね。

開発コスト削減のメリットも感じられたんですね!
EzAvaterを活用して、業務をロボット化することで、何か感じられたことはありますか?

山越様 :業務をヒアリングする段階で、我々も実務を理解できるので、業務プロセスについてアドバイスできるようになりました。現場にロボット化をさせず、専門部隊に任せることによって、業務の標準化が実現しています。

なるほど! 確かに現場で標準化しようとすると、客観的な視点が入らないですよね

山越様 :そうなんです。本当に具体的な改善につながるんです。フローで見ると一緒の作業なんですが、手順が少しずつ異なっていて、それを客観的に見ると明確にわかります。

渡部様 :プロセスがわかると、マクロで対応できるものもあります。業務を可視化するとそのような発見があるので、プロセス改善の意味でも、RPAで何をするかという洗い出しは、非常に役に立っています

業務プロセスの改善にもお役立て頂き、嬉しいです!
シナリオ作成の中で、事前には想定できなかったことはありますか?

渡部様 :ネットワーク環境などによって、動作が遅くなることを想定しきれないことです。作成している環境で動かすときは動いても、本番環境で動かすと、他のアプリが動いて重くて動かないということが起こりうると気付きました。

仲様:やってみてから起こるトラブルは色々あります。テストしながら、修正しています。

そのようなことも起こり得ますね。
御社では、特徴的な取り組みをされていると伺いました

渡部様 :シナリオに名前を付けています。愛着が湧く名前を付けて、育てる意識を持っています。

面白いですね!例えばどのような名前を付けていますか?

渡部様 :「通関依頼を印刷クン」です! 意外と長いんですよ(笑)「印刷クン」だけだと、他にも印刷業務があるので、業務内容がわかる名前を付けています。例えば、「今日はプリンター変更クンの調子が悪いね」みたいに会話の中でも出てきます(笑)

確かに業務のイメージがしやすいお名前ですね(笑)
名前を付けることにより、どのような変化がありましたか?

渡部様 :私はこの4月から当部門に異動してきました。以前は全く異なる業務を行っていたので、RPAと聞いて、「私にできるかな」という不安もありました。EzAvaterがわかりやすいというのもあるのですが、名前を付けることで愛着が湧き、受け入れやすくなりました。

EzAvaterに愛着を持って頂き、ありがとうございます!

“全社に業務標準化やロボット化を促進し、よりクリエイティブな仕事へ”

今後やっていきたいことや展望を教えて頂けますか?

山越様 :標準化やロボット化を全社に広げ、もっとクリエイティブな仕事をしていきたいと考えています。その結果、コストが安くて高品質を実現していきたいと考えています。

全社としては、どのようなところで活用できるイメージがありますか?

山越様 :経理では沢山改善できると思いますし、倉庫事務でもアナログな業務があるので、そちらでもやれることがあると考えています。

ありがとうございます!実務としてはいかがでしょうか?

仲様:品質については、今後取り組む課題だと考えています。例えば、入力業務で長い項目を入力する際に、Excelから転記できるようになればミスが無くなると思うので、今後改善していきたいと思っています。

渡部様 :AI-OCRを使って、紙を取り込んで、ダウンロードされたものを開いて、転記するなどもやっていきたいと思います。物流部門は紙が多く、今でもFAXを使っています。今後データ管理のために、OCRを紐づけていきたいと思っています。

全社としての取り組みも、現場のご要望にお応えする機能の開発やサポートもより一層充実させていきたいと思います。本日はありがとうございました!

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