DXとRPAの違いとは?RPAを使ってDXを実現する方法を紹介

2024.6.5

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昨今では、DXというキーワードは一般的なものとなってきました。しかし、DXという言葉は聞いたことがあっても、具体的に何に取り組むべきかが明確にわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
また、RPAがDXとどのような関係があるか、RPAでDXを実現することができるのかという観点も含め、DXとRPAの違い、RPAを使ったDXの実現方法について解説します。

DXとRPAの基本的な違い

DX(デジタルトランスフォーメーション)とRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は、どちらも現代のビジネスシーンにおいて重要なキーワードですが、その目的と範囲には大きな違いがあります。

DXは、企業がデジタル技術を活用してビジネスモデルやプロセス、文化を根本から変革し、競争力を向上させることを目指します。これには、新しいデジタル製品やサービスの開発、業務プロセスの最適化、データ活用による意思決定の高度化などが含まれます。

DXが注目された背景として、「2025年の崖」問題があります。これは2025年以降、既存のシステムの老朽化によって起こるとされる経済損失のことで、経済産業省が出すレポートには、最大12兆円の経済損失が生じる可能性があると記載されています。*
*経済産業省「D X レポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~」

一方、RPAは具体的な業務プロセスの自動化に焦点を当てています。RPAツールを使うことで、定型的で繰り返し行われる作業をソフトウェアロボットが代行し、人間の労力を削減します。例えば、データ入力や転記作業、メールの送受信など、手作業で行われていた業務を自動化することができます。

DXが企業全体のデジタル変革を目指すのに対し、RPAは業務効率を高めるための具体的な手段という違いがあります。

RPAを導入するメリット

RPAを導入することには様々なメリットがあります。

まずは、「業務の効率化」です。定型的な作業を自動化することで、業務プロセスのスピードが向上し、ミスの発生率も低下します。これにより、、人間はより価値の高い業務に集中できるようになります。

次に、「コスト削減」も重要なメリットです。RPAによる自動化は長時間労働や残業を減少させることができ、人件費の削減につながります。また、RPAは24時間365日稼働できるため、作業の遅延や停止がなくなり、生産性が向上します。

さらに、「コンプライアンスの強化」も挙げられます。RPAは設定通りに作業を行うため、規則やルールに沿った業務運営が可能です。これにより、法令遵守やリスク管理が強化され、企業の信頼性が向上します。

RPAを使ってDXを実現する方法

日本の企業において、DXが進まない原因として「人材不足」が挙げられます。RPAを活用することで、DXの実現を効果的に進めることができます。

日本企業におけるDXを担う人材は質、量ともに不足しているといわれています。日本企業において事業戦略上、変革を担う人材の「量」の確保が「過不足ない」と答えた企業はわずか1.7%というデータもあります。*
*「DX白書2021 日米比較調査にみるDXの戦略、人材、技術」IPA独立行政法人情報処理推進機構

RPAの導入により、これまで人間が行っていた定型業務を自動化することができます。これにより、今まで定型業務に従事していた従業員が新しい事業の開拓や新たなビジネス創出に集中できるようになります。RPAを活用することで、DXの実現にかかせないビジネス変革に適応する企業体制を作ることができます。また、RPAのようなデジタル技術を活用し、既存の事業を高度化することもDXの実現といえるでしょう。

DXの成功には文化変革も必要

RPAを活用して業務プロセスを自動化し、DXを実現するためには、企業文化の変革も欠かせません。デジタル技術の導入だけでなく、従業員が新しい技術や変化に対して柔軟に対応できる環境を整えることが重要です。教育やトレーニングを通じて、デジタルスキルを向上させるとともに、組織全体での協力体制を築くことが求められます。

また、リーダーシップの役割も重要です。経営層がDXの重要性を理解し、自らが先頭に立って変革を推進する姿勢を示すことで、従業員のモチベーションやエンゲージメントが高まります。企業全体で一丸となってDXを進めることで、真のデジタルトランスフォーメーションを実現することができます。

まとめ

RPAの活用はDXの実現のために重要な役割を果たしますが、それだけではDXを実現したとは言えません。DXの実現のためにはITツールの導入だけでなく、企業文化の変革や組織全体での協力体制が必須です。また、その結果、ビジネスモデルやプロセス、文化を根本から変革し、競争力を向上させることで初めてDXの実現ができたと言えるでしょう。

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アイコン_齊藤
ペンネーム りっぴ

趣味:ピアノ、ゲーム
好きなゲーム:ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド、GHOST OF TSUSHIMA など

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