業務の効率化だけじゃない?RPAが持つ数字ではあらわせないメリット

2024.1.9

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RPA導入のメリットを説明するとしたら、果たしてどのようなものがあるでしょうか?
一番に思いつくメリットとしては、業務時間を〇%削減できたというような定量的なものではないでしょうか。

しかし、RPAには定量的な効果だけでなく、数字では表現することができない定性的な効果もあります。本コラムではRPAが持つ定性的な効果を解説し、併せて当社のEzAvaterの活用事例から定量的な効果だけではなく定性的な効果にも結び付いた事例をご紹介します。

定性的な効果① 競争力の強化

ビジネスではスピードが競争力につながる業務が多数あります。そのような業務を人間が行うと、どうしてもその担当者の業務の熟練度や状況にスピードが左右され、結果的に競争力が安定しないことになってしまいます。

そこでスピードが競争力につながる業務にRPAを活用することによって、人間がその業務をするよりも安定して速くその業務を処理できるため、競争力を高めることが可能です。

・自動化が競争力の強化につながった事例 コールセンターの応答ボタンを常時クリック
当社サービスの「みえる通訳」のオペレーションに活用した事例です。
「みえる通訳」のサービスの概要としては、店頭や窓口などで通訳が必要な場面で「みえる通訳」をご利用いただくと当社のコールセンターにビデオ通話がつながり、外国人オペレーターがその場で通訳をしてくれるというものです。

そのようなコールセンター関連のサービスでは通話の応答スピードが求められるため、1秒でも速く応答することがそのサービスの競争力につながります。そこで、当社のコールセンターでは通話の応答ボタンをロボットが常時クリックすることにより、通話がかかってきた際にすぐに応答できるというRPAの活用をし、それによってコールセンターの応答スピードを向上させています。

【RPA動作イメージ】

定性的な効果② 統一化

RPAには、それまで人によってバラバラだった業務のやり方を、ロボットがその業務を行うことによって統一させるという効果があります。
実際にEzAvaterを使うことによって、バラバラであった業務のやり方が統一された事例をご紹介します。

・自動化が業務の統一化につながった事例 報告書の作成業務
フランチャイズの飲食店を経営されている当社のお客様では、毎月各店舗から本社に報告書を提出しています。
しかし、その際に報告書を作成する担当者のITスキルによって、Excelの関数が使われている報告書であったり、数字がそのまま入力されている報告書であったりと、作成方法が統一されていないという課題がありました。

そこで、EzAvaterのExcelの操作機能を使って、報告書の作成業務を自動化することにより、誰が作っても同じ方法で作成された報告書が提出されるようになりました。

PCを使った業務では、どうしてもその業務の担当者のスキルによって、やり方が違うという状況が生まれます。しかし、RPAでシナリオ作成をすれば実行ボタンを押すだけでその業務が遂行されるため、担当者のITスキルに関係なく統一化された方法でその業務が完了します。

【RPA動作イメージ】

定性的な効果③ 監視の精度向上

web上で何かを常に監視し、異変があれば対応するという業務も多く存在しますが、人間が24時間365日常時監視するというのは不可能です。
そこで、RPAを使えば、24時間365日監視し続け、監視の精度を向上させることが可能です。

・自動化が監視の精度向上につながった事例 システムの状態監視
ある情報システム部のお客様ではシステムの状態を監視し、異変があれば、確認・復旧の作業をするという業務をされていました。
しかし、監視ができない時間も生まれてしまうため、常にシステムの様子を監視するのではなく、定期的に様子を見に行くという運用になっており異変の発見が遅れてしまうこともありました。
そこでロボットがシステムの様子を監視し、何か異変があった際には管理者の方に通知するというRPAの活用をした結果、24時間365日監視するが可能となり、監視の精度が向上しました。

【RPA動作イメージ】

それ以外の定性的な効果

上記で事例と共にあげた効果以外にも、RPAには下記の定性的な効果があります。

・業務の正確性向上
ロボットはミスなく登録された業務を遂行するため、人間が行うよりも、
業務の正確性が向上します。

・余力創出
定型業務の自動化によって、時間的にも、気持ち的にも余力が生まれ、
より高度な業務にリソースを割くことができるようになります。

・業務の見直し
ロボット作成をする際に、改めて対象業務の手順を分析するため、
それまで行っていた業務の見直しにつながります。

まとめ

ここまでRPAが持つ業務時間の削減以外の、数字では表現できない効果とその事例をご紹介しました。本コラムでご紹介したRPAの定性的な効果について下記にまとめています。

・競争力の強化
・業務手順の統一化
・監視の精度向上
・業務の正確性向上
・余力創出
・業務の見直し

RPAには上記のような定性的な効果があるため、RPAの導入検討をする際に業務時間を何%削減できるか、何円分の人件費を削減できるかという観点で効果を測定するのも非常に重要なことですが、それ以外の数字ではあらわせない効果にも目を向けてみることで、RPAの威力の真の姿を暴き出すことができるのではないでしょうか。

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ペンネーム:つぐ
出身地:埼玉県。川越生まれの川口育ち
好きなもの:日本史、剣道、和風なもの、ねこ

新卒でテリロジーに入社。
学生時代の専攻は歴史(過去)だが、入社した業界はIT(新しい)というなんだか真逆の道を歩んでいる人

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