いまさら聞けないRPA導入のメリット

2021.6.21

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■ もくじ

近年、「RPA」という言葉が一般的になっており、具体的に何ができるかまでは知らなくてもRPAという単語自体は聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。働き方改革による業務効率化への気運の高まりもあり、2,3年前から徐々に企業への導入が始まり、現在に至っても企業規模の大小を問わずますます注目を集めています。

そんな今、注目を集めるRPAですが、実際のところ何ができるのか、導入のメリットは何かを知らないという方もいるのではないでしょうか。当社にも、「RPAを使って業務効率化を進めるよう上層部から指示があったが、RPAで何ができるのかわからず困っている」というご相談をよくいただきます。RPAの導入のメリットがわからないと、選定の基準もわからず、自社に合わないツールを選定してしまうことにもなりかねません。そこで、今回はRPA導入のメリットについて詳しく解説いたします。

そもそもRPAって何ができるの?

RPAが業務自動化のためのツールであることはご存知の方も多いかと思いますが、具体的に何ができるのでしょうか。

もともとRPAという言葉が一般的になる前から、自動化ツールと呼ばれるものは存在していました。RPAが従来の自動化ツールと異なるのは、複雑なプログラミングを行わずに自動化が実現できるという点です。RPAツールの普及によってITの知識がなくても、誰でも簡単に業務の自動化が可能になったのです。
しかし、RPAはどんな業務でも自動化ができるわけではありません。RPAができるのは「人の判断が伴わない定型業務」の自動化です。よくRPAと混同されやすいのがAIですが、人間が行っていた判断を代替するのがAIであり、RPAはあくまで人間が行っていた作業を代替するツールです。AI=脳、RPA=手足と考えるとわかりやすいかもしれません。

別コラム「ロボット化できる業務・できない業務」ではロボット化に向いている業務、向かない業務について具体的に例を挙げて解説していますので、気になる方はこちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

RPA導入の4つのメリット

それでは本題に入っていきましょう。RPA導入のメリットは大きく以下の4つです。

  • -1- 業務効率化が実現できる
  • -2- 費用削減につながる
  • -3- 人的ミスが減少する
  • -4- 業務見直しのきっかけになる

それぞれ順番に解説していきます。

まず1つ目は「業務効率化が実現できる」です。
こちらについては想像しやすいのではないでしょうか。RPAで今まで人が行っていた定型業務を自動化することで、その業務に費やしていた時間を別の業務に回すことができます。
業務のスピードについても、人が行うより、RPAで実行する方が早いケースがほとんどです。また、RPAは24時間365日稼働させることができるため、就業時間や就業場所にとらわれず業務を遂行できることも大きなメリットです。成功事例として、とある業務のために別オフィスに出勤していたが、RPA導入によりその必要がなくなり、移動時間や手間が削減できたというケースがあります。

一方で、RPAの導入にあたっての懸念点として、ロボットの作成に時間がかかるから、結局業務時間は減らないのでは、と考える人もいるかもしれません。しかし、一度ロボットを作成し、安定して運用できるようになれば、トータル的に業務時間を削減することができます。

2つ目は「費用削減につながる」です。
費用削減に成功した例を挙げると、「残業時間の減少」と「アウトソーシングしていた業務の内製化」があります。残業時間の減少は、業務の自動化によって従業員の残業時間が減り、残業代の費用が削減されます。「アウトソーシングしていた業務の内製化」については、これまで人材不足を理由にアウトソーシングしていた業務をRPAを使って内製化することで費用が削減できる、ということです。私がこれまで見てきた事例では、PCのキッティングをアウトソーシングからRPAでの内製化に切り替え、最大約1000万円のコスト削減につながったというケースもあります。

3つ目は、「人的ミスが減少する」です。
ロボットが作業を行うため、これにより人的ミスによって発生する手戻りや修正作業が必要なくなります。また、RPAのスケジュール実行機能を使えば、作業忘れの恐れがないため、確実に業務をこなすことができます。定期的に実行が必要な業務は特に効果が大きいでしょう。

4つ目は「業務見直しのきっかけになる」です。
RPAを導入し、業務を自動化する際には、これまで行っていた作業の手順や業務フローを必然的に洗い出すことになります。この作業が、今までは当たり前のように行っていた業務の中にも無駄な手順や、より効率的なやり方があることに気付くきっかけになります。また、すべての業務をRPAで自動化するのではなく、業務によっては別のツールを使った方が効率化できる場合もあります。RPAを利用していく中で、より業務の最適化が進み、RPA導入で、更なるITツールやサービスの活用のきっかけを作れることもメリットの1つです。

まとめ

本コラムでは、RPA導入のメリットを紹介しました。RPAを導入する目的は、企業によっても異なります。
今回ご紹介した4つのメリットの中で、自社の導入目的がどれに当てはまるのかを明確にするだけでも、ツール選定や導入後の効果発揮に役立ちます。
突然RPAの選定を任された方も、一度自社のRPA検討の目的を見直してみてはいかがでしょうか。

また、具体的な導入効果を知るためには実際に使ってみることが一番の近道です。トライアル時の正しいツールの評価方法についてもご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

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アイコン_齊藤
ペンネーム りっぴ

大学卒業後、新卒でテリロジーに入社。EzAvaterの営業を担当。
出身地:神奈川県大和市
趣味:ピアノ、ゲーム
好きなゲーム:ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド、GHOST OF TSUSHIMA など

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